私は聴覚障害者であり、音の世界も音楽の美も知らない。
それで無意識のうちにこれに代わるものとして人間が生み出し、織りなす美と詩情を画布の上に表現しているであろうが、自ずと筆が走るという不思議な体験をして、健聴者の味わう音の世界とはこうもあろうかと感じた。
私の作品は私の詩と音の世界である。
会員名 | 岸本宗也 |
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画歴/略歴等 | 1936年 台湾に生まれる。元台湾省立盲唖学校学校(現在台北市啓聡学校)教職 1964年 武蔵野美術大学油絵専科に留学 1968年 武藏野美術大学油絵専科卒業 卒業制作優秀賞、山口長男先生に師事 個展4回グループ展多数、日台中聾人美術作家交流展(天津、北京、上海) 日韓聾美術作家交流展(韓国光州) 韓・日現代美術同行展(韓国、日本) ABT国際美術展(9か国、大阪) アジア七か国聾作家交流展(東京) 2016亜細亜水彩画連盟展(大阪) Aー21国際美術展、ポーランド・フランス・ドイツ・台湾展に出品。 具象作品に専念していたが、Aー21国際美術展を機に抽象画も手掛けるようになる。 具象画代表作は重厚な「鏡前の二人裸婦」。 また、抽象画に画域を広げる転機となった作品「望郷」は懐郷の念を幾何の構成要素、色彩と形との相互作用で鮮やかに表現したとして好評を得る。 |
現在 | 日本美術家連盟会会員、日本現代美術協会理事 |